前回は、雨設営の手順とコツについて解説しました。
今回はその続きで、雨撤収がテーマです。
「撤収だけでも大変な作業なのに、雨が降る中でするなんて…そんなの無理!」
と思うかもしれませんが、実は雨撤収はポイントさえおさえればそれほど大変ではありません。
大変なのはむしろ帰宅してからです(笑)
濡れた道具を乾かさないといけませんからね…。
「雨撤収は素早く終わらせて家に帰り、道具を乾かす時間を確保する」というのが基本的な考え方です。
それでは、雨撤収の手順とコツについて解説したいと思います。
また、私の実際の経験から、雨撤収の時に役立つアイテムもご紹介したいと思います。
1.雨撤収の手順とコツ
①テント内の片付け&朝食の準備
起床後、着替えが終わったらまずテント内の片付けをしていきます。
寝袋やマットなど、テント内の荷物をまとめてすぐに移動できるようにしておきましょう。
すでにタープと車を接続している状態なら、テント内の荷物をすべて車に積み込みます。
テントの中を空にしたら、テント内の掃除まで終わらせておきましょう。
以上のような作業を、朝食の準備と並行して行っていきます。
家族でテントの片付け係と朝食の準備係とで役割分担をすると楽ですよ。
②朝食
雨撤収をするときの朝食はできるだけ洗い物が出ないようにするのがコツです。
なぜなら、雨の中で食器を洗い場まで持って行ったり乾かしたりするのは大変だからです。
使い捨ての食器を使うのも楽ですよ。
洗い物が終わったら布巾でふいてすぐに片づけてしまいましょう。
自然乾燥は最初からあきらめます。
わが家の場合、食器類は家に帰ってからもう一度乾燥させます。
食器類を湿ったまま収納しておくのはなんとなく抵抗があるからです。
炊事場に屋根がなかったり距離が遠かったりする場合は、食器や調理器具などはキッチンペーパーでさっとふくだけで持ち帰り、家で洗うのが楽です。
③車をタープに接続させる
本格的な片付けに向けて、車を動かしてタープに接続させます。
この「車をタープに接続させる」というのが大切なポイントになります。
濡れずに荷物を車に積み込むことができますからね。
車を張り綱やペグに当てないよう慎重に動かしましょう。
家族に見てもらいながら動かすのがオススメです。
④テント内の掃除
テントの中の荷物をすべて車の中へ移動させてから、テントの中を掃除します。
ミニホウキとチリトリを使って掃除をすると便利ですよ。
2ルームテントなど大型の吊り下げ式インナーテントの場合は、この時点でインナーテントも片付けてしまいましょう。
インナーテントを早めに片付けてしまえば、フライシート内のスペースが広くなって片付けの作業がしやすくなりますよ。
インナーテントも濡れていると思いますので、タープバッグや大きいゴミ袋などに入れて持ち帰ります。
⑤道具の片付け
タープ下にレジャーシートを敷き、その上に荷物をまとめていきます。
地面に接していた道具は泥がついているので、乾いたぞうきんでふきながら作業をしていきます。
⑥荷物を車に積み込む
車をできるだけ汚さないように、荷台スペースにもレジャーシートなどを敷きましょう。
オートサイト利用ではない場合、テントの片付け後に荷物を車まで運んでからの積み込みになります。
荷物が多くなりがちなファミリーキャンプでは、かなり大変です。
⑦テントの片付け
いよいよテントを片付けます。
ここからはどうしても濡れてしまいます。
カッパを着て作業をしていきます。
まずテントのペグを外し、テントをタープ下に移動させます。
タープ下でテントの片付けをすれば、インナーテントをできるだけ濡らさずに作業することができます。
濡れたテントはタープバッグやゴミ袋などに入れて持ち帰ります。
私の場合、濡れたポール、張り綱、ペグなども、収納袋を濡らさないため、ビニール袋やゴミ袋に入れてから収納袋に入れます。
収納袋が濡れると、帰ってから収納袋も乾かさないといけなくなりますからね。
帰宅してから乾かすものは、少なければ少ないほど楽です。
⑧ゴミをまとめる
タープを片付ける前にゴミをまとめます。
ゴミ捨て場が歩いていける距離にあるなら、車に載せずに歩いて捨てに行くほうが、車を汚さずに済みます。
⑨タープの片付け
「タープを最後まで残しておく」というのがポイントです。
これまでの撤収作業は、タープ下で行えば、基本的に雨で濡れることはありません。
タープも、片づけた後はタープバッグや大きいゴミ袋などに入れて持ち帰ります。
以上で撤収完了です。
2.雨撤収に役立つアイテム
①カッパ、傘
雨撤収の際には、上下セパレートタイプのカッパがオススメです。
ワンピースタイプのカッパやポンチョだと、足元が濡れてしまいます。
②長靴、レインブーツ、サンダル
カッパでは靴の濡れを防ぎきれないので、長靴など濡れに強い靴は必須です。
ところで、「防水タイプのブーツが1足あれば十分じゃん」という考え方もあるかもしれません。
それが楽な方はそれでもいいと思うのですが、私はファミリーキャンプでは「スニーカー+濡れに強い靴」の方が機能的だと思います。
子供と芝生の上を走り回ったり、何かと靴を脱いだり履いたりする機会が多かったりしますからね。
そういう時は、やはりブーツよりスニーカーの方が楽です。
そして必要な時だけ濡れに強い靴に履き替えます。
③ゴミ袋や濡れに強いバッグ(タープバッグなど)
濡れたものを入れて持ち帰るために使用します。
大きなもの(テント、タープ、レジャーシートなど)を入れる用と、小さなもの(ペグ、濡れた服、タオルなど)を入れる用と、数種類の大きさを持って行く方が便利ですよ。
④タオル
濡れものをふく時は、ぞうきんだけでは吸水力が弱くて不便です。
タオルが1~2枚あると全然ちがいますよ。
うちの場合、古くなったタオルを捨てずにとっておいてキャンプに持って行き、使った後はそのまま捨てて帰るか、まだ使えそうなら帰って洗濯するようにしています。
3.まとめ
以上、雨撤収の手順とコツについて解説しました。
雨撤収に慣れると、雨をおそれずにキャンプを楽しめるようになりますよ。
ぜひがんばってください!
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今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!