「週末に家族でキャンプを予定しているんだけど、天気予報を見ると雨の可能性がある。もし雨が降ったら、テントの設営ってどうすればいいんだろう…。」
どう考えてもキャンプ中はずっと大雨になりそうという場合なら、行く前に中止の判断もしやすいですね。
でも実際には「降るかもしれないし、降らないかもしれない…」みたいな場合の方が多いと思います。
また、山の天気は変化しやすいので、降水確率0%でも雨が降るということはよくあります。
私も、降水確率0%の時に何度雨に打たれたことか…。
「なんとかなるさ」という気持ちで何も準備をせずにキャンプ場に行ってみて、設営時に雨が降ってしまったら大変です。
家族みんなで途方に暮れ、せっかくのキャンプが台無しに…ということにもなりかねません。
そんなことにならないために、今回は雨設営の手順とコツについて解説したいと思います。
雨設営の手順とコツ
雨設営をする前に、絶対に覚えておいてほしいことがあります。
それは、雨のキャンプはサイト選びを間違うと取り返しがつかないということです。(これほんとに重要!)
つまり、「どのように設営していくか」よりも、「どこに設営するか」ということの方がはるかに重要なのです。
※詳しくは、「ファミリーキャンプの雨対策について解説します」の記事に書いてありますので、ぜひそちらもお読みください。
それでは、雨設営の手順とコツについて解説します。
基本的に「タープ+ドーム型テント」を例に解説していきます。
雨設営の手順は4つのステップです。
①雨が止む(もしくは小降りになる)のを待つ
雨雲レーダーを確認し、このさき一時的にでも雨が止みそうならその時を待ちましょう。(ただし確実に止むという保証はありませんが…)
キャンプ場に着くと気持ちが焦って早く道具を出したくなりますが、服や道具がびしょ濡れになってしまうとその後が大変です。
「奇跡的に雨が上がっても、服も道具もびしょ濡れでテンションが上がらない…」なんて事態に陥ってしまう可能性もありますからね。
②最初にタープを張る
最初は、屋根を確保するためにタープを張ります。
この作業は確実に濡れますので、カッパを着て、長靴を履いて作業をします。
カッパは上下セパレートタイプのものがオススメです。
ワンピースタイプのものやポンチョだと、どうしても足元が濡れてしまいます。
雨が降ると地盤が緩んでペグが抜けやすくなります。
抜けにくいペグを用意しておきましょう。
わが家の場合、スノーピークのソリッドステークスを使っています。
タープのメインポールを支えるペグは40cm(もしくは50cm)、その他の場所は30cmのペグを使います。
「ペグの固定力を上げるために重い石を載せましょう」という説明をたまに見かけますが、「雨の中で目的に合った大きさの石をペグの数だけ探すのに一体どれくらいの時間がかかるの?そもそも石がなかったらどうするの?」と疑問は尽きません(笑)
現実的なことを考えると、最初から固定力の高いペグを用意しておく方が確実です。
2ルームテントの場合、フライシートを建てれば大きなシェルターが完成します。
中にいれば、大雨でも強風でも濡れることはありません。
③テントを建てる
タープの下でテントを組み立てます。
インナーテントの中を濡らさないように、フライシートもかぶせておきます。
テントの組み立てが終わったら、テントを移動させます。
テントの出入り口がタープの下にくるようにテントとタープを接続させると、テントに出入りする時に雨に濡れなくてすみます。
テントの位置を決めたら、雨の日は特に念入りにペグダウンをして張り綱をしっかりと張りましょう。
④道具を設置する
雨の日は、出す道具は最小限にします。
雨の日に道具をたくさん出すメリットは何もありません。
出すのも大変ですし、出した道具は必ず濡れたり湿ったり泥がついたりして片付けが大変になります。
タープに車を接続させれば道具を濡らすことなく作業できます。
雨設営に役立つアイテム
①カッパ
雨設営の際には、上下セパレートタイプのカッパがオススメです。
ワンピースタイプのカッパやポンチョだと、足元が濡れてしまいますよ。
②長靴、レインブーツ、サンダル
カッパでは靴の濡れを防ぎきれないので、長靴など濡れに強い靴は必須です。
ところで、「防水タイプのブーツが1足あれば十分じゃん」という考え方もあるかもしれません。
それが楽な方はそれでもいいと思うのですが、私はファミリーキャンプでは「スニーカー+濡れに強い靴」の方が機能的だと思います。
子供と芝生の上を走り回ったり、何かと靴を脱いだり履いたりする機会が多かったりしますからね。
そういう時は、やはりブーツよりスニーカーの方が楽です。
そして必要な時だけ濡れに強い靴に履き替えます。
まとめ
以上、雨設営の手順とコツについて解説しました。
みなさまのお役に立てれば幸いです。
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今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!