ファミリーキャンプ用のクッカーセットを買おうとしている人向けの記事です。
- 「ファミリーキャンプ用のクッカーがほしいんだけど、種類が色々あってどう選べばいいのかわからない。」
- 「クッカー選びで失敗したくないので、おすすめのクッカーを教えてほしい。」
そんな悩みをもっている方、いらっしゃるのではないでしょうか?
料理はキャンプの醍醐味の1つ。
お気に入りのクッカーを用意して、家族で料理を楽しみたいですよね。
そこでこの記事では、
①まず、ファミリーキャンプのクッカーの選び方について解説します。
②その後、「これを買っておけば間違いない」というおすすめのクッカーを紹介します。
ぜひ、最後まで読んでいってください。
ファミリーキャンプのクッカーの選び方
クッカーを選ぶとき、価格とブランド以外では、次の2点に注目すると比較しやすくなります。
①素材(何でできているか?)
②セット内容(何が入っているか?)
①素材(何でできているか?)
クッカーの主な素材は、次の3つを覚えておけば十分です。
- アルミ
- 鉄
- ステンレス
それぞれの長所と短所をまとめると、次のようになります。
順に解説していきます。
アルミ
アルミ製のクッカーは次のような人におすすめです。
- とにかく軽いのがいい人。重いとストレスに感じる人。
- 焚き火で調理する予定のない人。
- 焦げつき防止加工してあるクッカーがいい人。
アルミ製クッカーのメリット
アルミ製クッカーのメリットを一言でまとめると、手軽さです。
アルミでできたクッカーは非常に薄くて軽いです。
アルミは熱伝導率がとてもよいので、クッカーがあたたまりやすく、気軽に調理したり湯を沸かしたりすることができます。
さらに、家庭用調理器具でもよくあるフッ素加工やノンスティック加工などの焦げつき防止加工をしてあるものも多く、調理しやすく洗い物も楽々です。
おまけにアルミは錆びにくいので、洗った後も特にメンテナンスを必要としません。
アルミ製クッカーのデメリット
アルミの最大のデメリットは、高温に弱いことです。
強い熱が長時間加わると変形することがあるので、基本的に薪や炭での調理には向いていません。
アルミのクッカーはそもそも薪や炭での調理を想定していないものが多く、例えば取っ手にシリコンを使っているものなどが見られます。
このようなクッカーを焚き火で使うのは、シリコンが溶けてしまうのでNGです。
だから「焚き火で調理したい」と考えている方は、鉄かステンレスのクッカーにしておきましょう。
また、焦げつき防止加工はいつかとれてしまうのもデメリットです。
焦げつき防止加工が目的でアルミを選ぶという場合、加工がとれたら買い替えの時期ということになってしまいます。
鉄
鉄製のクッカーは次のような人におすすめです。
- 薪や炭を使って調理をしたい人。
- 長く使いたい人。
- メンテナンスを楽しめる人。
鉄製クッカーのメリット
鉄は高温に強いので、炭や薪でも安心して使うことができます。
丈夫ですので、大切に使えば一生使うことも可能です。
また、薪で調理するとどうしても黒いススがクッカーについてしまうのですが、鉄はもともと黒いのでほとんど気になりません。
さらに熱伝導率が高いのでクッカー全体がすぐにあたたまります。
高熱でガンガン調理することができます。
まさにアウトドア料理のイメージにぴったりです。
鉄製クッカーのデメリット
「それなら鉄最高!」と思うかもしれませんが、もちろんデメリットもあります。
鉄の唯一にして最大のデメリットは、錆びやすいことです。
だから鉄製のクッカーを使って洗った後は、よく乾かしてサビ防止の油を塗るという作業が発生します。
また、常に油を塗っている状態ですので、保管にも気を遣います。
この手間をどう考えるかですね。
メンテナンスや保管の手間を「それもキャンプの醍醐味」と楽しめるなら、鉄はまさにアウトドアにぴったりの素材だと思います。
でも逆に、「メンテナンスや保管に手間がかかるのは勘弁…」と思うなら、鉄は選択肢から外したほうがよいと思います。
ステンレス
ステンレス製のクッカーは次のような人におすすめです。
- 薪や炭を使って調理をしたいんだけど、鉄製の手間は避けたいという人。
- 長く使いたい人。
ステンレス製クッカーのメリット
ステンレスも高温に強いので、炭や薪でも安心して使うことができます。
丈夫ですので、大切に使えば一生使うことも可能です。
さらに錆びにくいので、鉄製クッカーのようなメンテナンスの手間が不要です。
ステンレス製クッカーのデメリット
「それならステンレス最高!」と思うかもしれませんが、もちろんデメリットもあります(笑)
ステンレスのデメリットは熱伝導率が低いことで、これによって「あたたまりにくい」「焦げ付きやすい」といった症状が出てしまいます。
「焦げつきやすい」というのは、鍋料理では気にならない場面も多いですが、フライパンではけっこう気になります。
また、直火にかけて調理をしたら、どうしても黒いススがついてしまいます。
鉄はもともと黒いので目立ちませんが、ステンレスは銀色ですのでかなり目立ちます。
このススを「焚き火の勲章」「無骨」などと思える方ならよいのですが、「ススを落とし切るまでは洗うのを止めれない…」という性格の方だったらきついです(笑)
②セット内容(何が入っているか?)
クッカーを選ぶ時に注目するべきところの2つ目は、セット内容です。
クッカーセットによって、何が入っているかは全然ちがいます。
例えば、次のようなものがセットになっています。
- フライパン
- 鍋
- フタ
- ザル、水切り
大切なのは次の2つのことをきちんと考えることです。
- 何が必要か?
- どれくらいのサイズが必要か?
それでは、主なセット内容について具体的に解説していきます。
フライパン
フライパンはサイズが大切です。
何を作りたいのかイメージしておくとよいですよ。
例えば、「目玉焼きを一気に4つ焼きたい」「焼きそばを作りたい」といった場合ならある程度大きめのフライパンが必要です。
鍋
鍋のサイズは家族の人数で選びます。
鍋の中にも、ライスクッカー(お米を炊く用の鍋)や片手鍋など色々な種類があるので、「どんな鍋が必要か」をよく検討してから選ぶといいですよ。
フタ
フタは基本的にある方がおすすめです。
フタがあると調理の幅が広がります。
またフタがあると虫や灰などの混入を防ぐことができます。
フタの取っ手の素材はよく見ておきましょう。
シリコンだと熱くなりにくいですが、直火では使えません。
金属だと直火で使えますが、熱くなりやすいのでフタを持つときは手袋が必須になります。
ザル、水切り
ザルがあると何かと重宝します。
洗った食材を入れたり、パスタなど麺類の湯切りをしたりできるだけでなく、例えば「洗った後のカトラリーを乾かす」など調理目的以外にも使えます。
ファミリーキャンプにおすすめのクッカー【2020年版】
2020年現在でクッカーセットを買うなら、次の3つのブランドから選べば間違いありません。
- コールマン
- ユニフレーム
- スノーピーク
①コールマン
コールマンのクッカーセットの特徴は次の2つです。
- 鍋もフライパンもすべてアルミ製で、焦げつき防止のノンスティック加工がしてある。
- 収納ケースがしっかりしている。
すべてアルミ製のクッカーにしたいならコールマンです。
アルミクッカーコンボ
コールマンのアルミクッカーコンボの内容は、
- 鍋(アルミ、ノンスティック加工)
- ライスクッカー(アルミ、ノンスティック加工)
- フライパン(アルミ、ノンスティック加工)
- フタ
- ザル
- メジャーカップ
これ1つあればどんな料理にも対応できそうです。
サイズはおそらく家族4~5人程度を想定していると思われます。
アルミクッカーセット
コールマンのアルミクッカーセットの内容は、
- 片手鍋(アルミ、ノンスティック加工)
- フライパン2種類(アルミ、ノンスティック加工)
- フタ
フライパンをメインに考えたクッカーセットです。
大型のフライパン(ウォックパン)は直径26cmですので、焼きそばやパスタ料理もストレスなく作れそうです。
②ユニフレーム
ユニフレームのクッカーセットの特徴は、次の3つです。
- 鍋はステンレス製。フライパンとライスクッカーはアルミ製で焦げつき防止のフッ素加工をしてある。
- ライスクッカーは、フタが「カタカタ」と動き出して弱火にするタイミングを教えてくれる。
- クッカーセットといっしょにケトルやまな板も収納できる仕掛けになっている。
ユニフレームは商品の質がよいことに加えて、関連商品が充実していて、かつ個性的です。
鍋は丈夫で長く使えるステンレス製。
フライパンは使い勝手のよいアルミ製(フッ素加工)。
その考え方に賛同するならユニフレームです。
fan5 DX(4~5人用)
ユニフレームのfan5 DXの内容は、
- 鍋(ステンレス)
- 片手鍋(ステンレス)
- ライスクッカー(アルミ、フッ素加工)
- フライパン(アルミ、フッ素加工)
- フタ
- ザル
ファミリーキャンプ用クッカーセットの超定番です。
フライパンの直径は、コールマンのアルミクッカーコンボと同じです。
fan5 duo(2~3人用)
ユニフレームのfan5 duoの内容は、
- 鍋(ステンレス)
- 片手鍋(ステンレス)
- ライスクッカー(アルミ、フッ素加工)
- フライパン(アルミ、フッ素加工)
- フタ
- ザル
先に紹介したfan5 DXと内容は同じで、サイズが一回り小さくなっています。
③スノーピーク
スノーピークのクッカーセットの特徴は、次の3つです。
- 鍋はステンレス製。フライパンは鉄製(黒皮鉄板)。
- 鍋が厚くて丈夫。(ユニフレームのfan5 DXの鍋の約5倍の厚さ)
- ハンドルケースが鍋つかみにもなる。
コールマンやユニフレームが「料理のしやすさ」や「メンテナンスのしやすさ」も追求しているのに対して、スノーピークは「焚き火の炎に耐えるスペック」「アウトドアで豪快に調理する楽しさ」を追求している感じです。
直火や強火で豪快に料理をしたいなら、スノーピークです。
フィールドクッカー Pro.1
スノーピークのフィールドクッカー Pro.1の内容は、
- 鍋3種類(ステンレス)→うち1種類は片手鍋としても使用可
- フライパン(鉄)
- フタ
- ザル
- ハンドルケース(鍋つかみにもなる)
ユニフレームのfan5 DXと並んで、ファミリーキャンプ用クッカーセットの超定番です。
フライパンの直径は、コールマンのアルミクッカーコンボや、ユニフレームのfan5 DXのフライパンとほぼ同じです。(スノーピークの方が5mm大きい)
フィールドクッカー Pro.3
スノーピークのフィールドクッカー Pro.3の内容は、
- 鍋2種類(ステンレス)→うち1種類は片手鍋としても使用可
- フライパン(鉄)
- フタ
- ザル
- ハンドルケース(鍋つかみにもなる)
フィールドクッカー Pro.1の一番大きな鍋がなくなり、フライパンが一回り小さくなったものです。
まとめ:家族に合ったクッカーを選んで充実したキャンプに
以上、ファミリーキャンプのクッカーの選び方と、おすすめのクッカーセットについて解説しました。
料理はキャンプの醍醐味の1つです。
家族に合ったクッカーを選んで、キャンプを充実させましょう!!
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!