コールマンのテント「タフスクリーン2ルームハウス」の購入を検討している方や、ファミリー用のテントを探している方向けの記事です。
- 「実際に使ってみて感じたメリットやデメリットを教えてほしい。」
- 「サイズ感を知りたい。」
こういった質問をいただきました。
私は実際にタフスクリーン2ルームハウスを所有していて、3年間愛用しています。
そんな私だからこそわかる、タフスクリーン2ルームハウスの使用感やメリット・デメリットなどについて解説したいと思います。
ぜひじっくりとご覧ください。
タフスクリーン2ルームハウスはファミリーキャンプに相性抜群!
コールマンの2ルームテント「タフスクリーン2ルームハウス」は次のような人におすすめです。
- 家族でキャンプに行く人、家族でキャンプに行こうとしている人
- キャンプ経験がまだ浅い人、初心者
- できればテント代を安くおさえて、他のキャンプ道具も充実させたいと考えている人
- 虫が苦手な人
- キャンプ場でもある程度のプライベート感を確保したい人寒いのが苦手な人
- 「テントが壊れたとき、修理を受け付けてもらえるメーカーで買いたい」と考えている人
特に家族でキャンプをする人は、2ルームテントは1つ持っていても損はないと思います。
サイズ感
タフスクリーン2ルームハウスのカタログ上のサイズは以下のようになります。
私の実感としても、4~5人でちょうど使いやすいという感じです。
寝室(インナーテント)
上図の寝方で5人寝ると左右はけっこうぎゅうぎゅうです。
それでも、頭側に荷物置き場を確保しつつ、足側を歩いて通る余裕もあります。
4人で寝れば、左右にも荷物置き場を確保でき、余裕をもって寝ることができます。
前室
上の図は、タフスクリーン2ルームハウスの前室の広さを自宅のリビングで再現したものです。
白いヒモが前室の広さを表しています。(10cmほど狭めに再現しています)
ご覧の通り、ダイニングテーブル+チェア4つ+サイドテーブルを置いても余裕です。
さらにその奥にラック系を並べて、荷物もしっかり置くことができます。
タフスクリーン2ルームハウスのメリット
私がタフスクリーン2ルームハウスを実際に使用していて感じたメリット(私が気に入っているところ)は8つです。
- コスパの高さ
- 3方向にキャノピーを出して開け放すことができる
- 設営が簡単
- 寝室側にスカートがない
- 壊れても修理に出せる
- 風・雨・虫に強い
- 道具をテント内に収納しておける
- 大型シェルターとしても利用可能
以下、解説します。
メリット①:コスパの高さ
まずは人気理由の大本命、コスパの高さです。
これは他社と比べてズバ抜けている感じがしますね。
耐水圧が2,000mm、メッシュにできる窓が多い、サークルベンチレーションシステム、インナーテントに外から電源を引き込むためのジッパーがあるなど、細かいところまで快適に過ごせる工夫がたくさんしてあります。
この品質にもかかわらず、通販サイトで5万円を切る値段で購入することができます。(2020年4月27日現在)
これからキャンプを本格的に始めようとしている人は、おそらくテント以外の道具にも投資したいと思っているはず。
そんな方にとっては本当にありがたいテントです。
メリット②:3方向にキャノピー(屋根)を出して開け放つことができる
タフスクリーン2ルームハウスは、前室の3方向すべてのスクリーンを、メッシュにすることもできるし、巻き上げることもできるし、キャノピー(屋根)にすることもできます。
特に、3方向すべてのスクリーンをキャノピーとして使えるのが大きな特徴です。
私はこれが決め手となり、このテントを購入しました。
「タープ+テント」の組み合わせと比べて、2ルームテントのデメリットとしてよく言われるのが、夏などはテントの中が暑くなるということです。
すべてのスクリーンをメッシュにしたり開け放ったりすれば風は通るのですが、問題はメッシュでは日差しや雨を防ぐことができないということです。
しかし、ほとんどの2ルームテントの前室は、正面の1か所しかキャノピーを出せない(つまり左右のスクリーンはキャノピーを出せない)構造になっています。
つまり雨が降ってくると、左右のスクリーンはすべて閉じざるを得なくなり、風通しが極端に悪くなってしまうのです。
こうなってしまうと、テント内が暑くなりますし、何より開放感がほとんどなくなってしまうのがツライところです。
でも、タフスクリーン2ルームハウスは、前室3方向すべてのスクリーンがキャノピーになる設計です。
雨の日でもスクリーンを閉じる必要がなく開放感が損なわれません。風通しも確保することができて快適です。
このことだけでも、タフスクリーン2ルームハウスを選ぶ価値があると私は思っています。
メリット③:設営が簡単。アシストクリップでさらに一人設営も楽。
初心者向けモデルだけあって、設営がとても簡単です。
構造はドーム型テントとほとんど同じです。
ポールや、ポールの差込口なども色分けしてあって、直感的に組み立てていけます。
設営や撤収の仕方を解説してある公式の動画もありますので、私は家族でキャンプの行きがけにこの動画を見て予習をしていました。
そしてさらにありがたいのがアシストクリップの存在です。
アシストクリップとは、一人設営を楽にしてくれる機能のことです。
ファミリーキャンプだと、「自由に遊び回る子供をママが見守っていて、設営はほとんどパパ」みたいな状況がよく起こりうると思います。
そんな一人設営の状況下でアシストグリップが効果を発揮してくれます。
慣れてきたら、一人でも30分程度あればテントを組み立てられるようになりますよ。
メリット④:寝室側にスカートがない
スカートとは、フライシートについている裾(すそ)のことで、下からの冷気の侵入を防ぎ、テントの保温性を高めてくれるものです。
オールシーズン使えるテントや高価格帯のテントはスカートがついていることが多いです。
暑いシーズンでの使用をメインに作られたテントにはスカートがついていないことが多いです。
タフスクリーン2ルームハウスは、前室部分にはスカートがあり、インナーテントを取り付ける寝室部分にはスカートがついてないんです。
私はこのことにメリットを感じています。
「え?両方ともスカートがついてるほうがいいんじゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれせんので解説します。
実はスカートにはデメリットがあります。
デメリットの1つ目は、風通しが悪くなるので、テントの中の蒸れ&暑さが上がってしまうことです。
特に寝室部分は蒸れやすく暑くなりやすいです。
デメリットの2つ目は、スカートは汚れやすく乾きにくいということです。
だから正直、スカートは寒い時期以外はないほうがありがたい…
初心者の方やファミリーは、「あたたかい時期と寒い時期のどちらに多くキャンプに行くか」ということを考えると、おそらくあたたかい時期だと思います。
それを考えると、初心者やファミリーにとっては、実はスカートはないほうが合理的なのではないでしょうか?
メリット⑤:壊れても修理に出せる
コールマンの製品は、壊れたときに修理を依頼することができます。
特に高価な製品を買うときには、修理してもらえるシステムがあるのは大きな安心材料ですよね。
さて、ここまではタフスクリーン2ルームハウス特有のメリットを解説しました。
ここから先は、2ルームテント全般のメリットについて解説します。
メリット⑥:風・雨・虫に強い
2ルームテントは、風・雨・虫に強いです。
このことが、わが家が2ルームテントを愛用する一番の理由です。
風に強い
タープと比べたらイメージしやすいと思います。
タープは風に弱いです。
突風にあおられて崩壊したタープを、キャンプ場で今まで何度も見たことがあります。
それに比べて、2ルームテントは風に強いです。
スクリーンを閉じてシェルター化してしまえば、風を完全にガードして快適に過ごすことができます。
雨に強い
これもタープと比べたらイメージしやすいと思うのですが、タープは開放的な分、雨が降るとどうしても横から雨が侵入してきます。
道具も濡れます。
地面に落ちた雨の跳ね返りや、濡れた靴で歩くことなどにより、タープ下の地面がぐちゃぐちゃになっていきやすいです。
風の強い雨の日はもう悲惨です。
快適とは程遠い状況になります。
でも2ルームテントの場合は横から雨が侵入してくることはありません。
だから、子供がいたり道具が多くなりがちだったりするファミリーキャンプの場合、2ルームテントのメリットが強調されるのです。
虫に強い
私の家族は(私も含めて)全員虫が苦手です(笑)
蚊やブトに刺されたくありません。(誰でもそうですが…)
食器に蛾がとまるなんて、あってはなりません。(それでもとまりますが…)
だから、安全地帯となるシェルターは必須なのです。
虫が少なければ、スクリーンをすべて開けて、開放的な環境で食事を楽しみます。
虫が多いと感じたら、スクリーンをメッシュにして、虫をガードして快適に食事をします。(もちろんそれでも虫を完全に防げるわけではありませんが)
メリット⑦:道具をテント内に収納しておける
ファミリーキャンプの場合、遊びに出かける、観光に出かける、お風呂に出かけるなど、何かと出入りが多くなります。
そんな時、タープでキャンプをしている時だと、道具をタープ下に放置したまま離れることになり、盗難が心配になります。
また、夜、タープ下に道具を放置したまま寝るのも、盗難や獣にあさられないかといった心配があります。
でも、毎回道具を片付けるのは面倒です。
2ルームテントならテント内に道具を設置できるので、出かけるときや夜寝るときはテントのスクリーンを閉じるだけで目隠しができます。
もし出かけているときや夜寝ている間に急な雨風がきても安心です。
メリット⑧:大型シェルターとしても利用可能
2ルームテントは、インナーテントをつけなければ大型のシェルターとしても使用することができます。
大人10人くらいは余裕で入れる大宴会場にできます(笑)
タフスクリーン2ツールームハウスのデメリット
私がタフスクリーン2ルームハウスを実際に使用していて感じたデメリットは…
正直ありません(笑)
ただ、「おそらくデメリットに感じる人もいるだろうなぁ」と思うところをあえて挙げると、次の3つです。
①キャンプ場で人とかぶりやすい。
②真夏に日なたに建てると、中がかなり暑くなる。
③濡れたまま撤収したときに、帰ってから乾かすのが大変。
以下、具体的に解説していきます。
デメリット①:キャンプ場で人とかぶりやすい
タフスクリーン2ルームハウスは、コスパの高い超ド定番のテントなので、それだけ所有している人もたくさんいます。
だから、キャンプ場で人とかぶりやすいです。
(ちなみに私はまったく気になりませんが…)
でも、タフスクリーン2ルームハウスは数種類のカラーバリエーションがあります。
かぶるのがイヤな人は、色で差をつけることもできます。
例えば、下のようなカラーです。
デメリット②:真夏に日なたに建てると、中がかなり暑くなる
テント生地の素材がポリエステルなので、どうしても中が暑くなりがちです。
(ただし、これはポリエステル製のテントならすべてに当てはまります)
対処法は、夏の暑い時期は、木の近くなど日陰になるようなところにテントを建てることです。
タフスクリーン2ルームハウスには、ダークルームテクノロジーを利用した遮光性の高いシリーズがありますので、それを買うというのも手ですね。
ちなみにわが家は、夏のキャンプは暑い場所へは行きません(笑)
これが最強の対処法かも。
ここまではタフスクリーン2ルームハウスに感じるデメリットです。
次は2ルームテント共通のデメリットです。
デメリット③:濡れたまま撤収したときに、帰ってから乾かすのが大変
2ルームテントの一番のデメリットは、フライシートが大きいということです。
フライシートが大きいと何が問題なのかと言うと、キャンプ場で乾燥撤収できなかったとき、自宅の環境によっては乾かすのが難しいということです。
これは初心者の方にはなかなかイメージしにくいところだと思いますので、よかったら下の記事を参考にしてください。
>>参考:濡れたテントやキャンプ道具を家で乾かす方法を解説します
ファミリー用テントを選ぶとき「2ルームテントか、それともタープ+ドーム型テントか?」判断するときの基準の1つは、「乾燥撤収ができなかったときに、2ルームテントを乾かす環境を用意できるかどうか」という点です。
もし上の記事をお読みになって、「自分は乾かせそうにないな…」と思われた方は、2ルームテントはやめておいたほうが無難かもしれません。
購入前のアドバイス
①純正のマットシートセットは買うことをおすすめします
コールマンのテントはすべて、そのテント専用に設計されているグランドシート(テントの下に敷くシート)とインナーシート(テント内に敷くシート)がセットになった「テントシートセット」というのがあります。
私はこの純正のテントシートセットは、ぜひ買うことをおすすめします。
なぜなら、タフスクリーン2ルームハウスのインナーテントは台形をしているので、他のものでぴったり合うものを探すのが難しいということです。
②私はキャノピーポールを4本追加購入しました
タフスクリーン2ルームハウスには、標準でキャノピーポールが2本ついています。
基本的には2本で十分ですが、先に解説した雨の日の過ごし方がタイトになることを考えて、私はキャノピー用ポールを4本追加購入しました。
これを毎回車に積んでおいて、天候や状況に合わせて使ったり使わなかったりしています。
まとめ
以上、実際にタフスクリーン2ルームハウスを3年間愛用している私だからこそわかる、使用感やメリット・デメリットなどについて解説しました。
とても便利なテントで、間違いないと思いますよ。
私が実際に使っているテント
2ルームハウス専用のテントシートセットはこれです。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございました!