ファミリーキャンプ 効率のよい撤収の仕方を徹底解説

この記事は、ファミリーキャンプ初心者の方向けです。

  • 「撤収の仕方を知りたい!」
  • 「撤収をより速く終わらせるためのコツを知りたい!」

そんな悩みをもつ読者の方が、効率よく撤収を進められるようになることを目指して解説しています。

りゅうせん
りゅうせん

ファミリーキャンプって物が多くなりがちで、しかも子供を見守りながらの撤収になるので、かなり時間がかかるんですよね。

そこで、私自身の失敗の経験や試行錯誤の歴史からからたどり着いた撤収の仕方をマニュアルとしてまとめました。
さらに、撤収をさらに楽にする時短のアイデアと、撤収のときにあると便利なアイテムも紹介しています。
きっと参考になると思いますので、ぜひじっくりと読んでください。

【結論】ファミリーキャンプ 効率のよい撤収の仕方

撤収当日のおおまかなタイムライン

わが家の撤収当日のおおまかなタイムラインをまとめると、次のようになります。
※11:00チェックアウトの場合です。

  • 6:00
    起床

    ・テント内の荷物をまとめる
    ・朝食の準備

  • 7:00
    朝食

    ・食器、調理器具の片付け

  • 8:00
    テントを干す
  • 8:30
    テント、タープ以外の道具の片付け

    ・レジャーシートの上に荷物をまとめる

  • 9:30
    車への荷物の積み込み開始
  • 9:45
    テントの片付け
  • 10:15
    タープの片付け

    ・ゴミをまとめる

  • 10:30
    撤収完了!

撤収で大切なポイントは2点

撤収で大切なポイントをまとめると、次の2点です。

①道具の汚れを落とし、よく乾燥させてから収納すること。
②いかにテントを段取りよく片付けていくかが勝負!

ポイント①:道具の汚れを落とし、よく乾燥させてから収納すること

道具を濡れたまま保管しておくと、カビが発生する原因になったり、性能が劣化する原因になったりします。

特にテントは、寝る場所でもあるし、高額ですので、カビが発生してまうとかなりショックです…
(ちなみにカビは一度発生してしまうと完全に取り除くことは不可能だそうです)

ポイント②:いかにテントを段取りよく片付けていくかが勝負!

初心者の方によく覚えておいていただきたいのは、「撤収作業の中で一番時間がかかるのはテントの片付け(乾燥も含めて)である」ということです。

なので撤収を効率よく進めていくポイントは、「いかにテントを段取りよく片付けていくか」ということになります。
これを意識しているかどうかで、撤収の効率は全然ちがってきますよ。

テントは、次の5つのステップで片づけていきます。

  1. テント内に風を通して換気する。
  2. テント内の荷物を片づける。
  3. テント内の掃除をする。
  4. テントを乾燥させる。
  5. テントを収納する。
りゅうせん
りゅうせん

テントの片付けは、「起きたらすぐに開始して、朝食や他の道具の片付けと同時並行で進めていく」というイメージです。

それでは、具体的に解説していきます!

11:00チェックアウトの撤収タイムスケジュール

撤収タイムスケジュール

6:00 起床

起床後、まず着替えをします。
着替えをしないとテント内の荷物がまとめられず、片付けが進みません。

テント内に風を通す

着替えが終わったら、ベンチレーションを全開にし、スクリーンをすべて開いてテント内に風を通します。
食事をしている間にテント内の換気するというイメージです。

フライシートが夜露などで濡れていることがあります。
思わずタオルでふきたくなるところですが、この時点ではテントの濡れは放置しておいてください。

「テントの濡れはできるだけ自然乾燥で乾かし、自然乾燥だけでは難しそうな場合はぞうきんやタオルでふきとっていく」と考えます。

テント内の荷物をまとめる

次に、シュラフやマットなどテント内の荷物をすぐに移動できるようにまとめておきます。

わが家の場合、この時点でテント内の荷物をすべて車の中へ積み込んでしまいます。
理由は、テントの中を空にしておけば、後で掃除が楽だからです。

シュラフは家で乾かすのも手

シュラフはキャンプ場で乾かす人も多いようですが、わが家の場合はたいてい家で乾かします。

理由は、2つあります。
1つ目は、キャンプ場で乾かすと干場を確保する手間が発生するからです。
2つ目は、なんとなく寝具は清潔な環境でしっかり干したいという気持ちがあるからです。

家に帰ってからの作業が増えてしまいますが、撤収の時間自体は短くできます。

以上のような作業を、朝食の準備と並行して行っていきます。
テントの片付け係と朝食の準備係とで役割分担をすると楽ですよ。

朝食を食べ始める時点でテント内の片付けまで終わっていれば、その後がとても楽です。

7:00 朝食

撤収日の朝食は「片付けが楽」が基本です。
ホットドッグ、ホットサンド、昨晩の残りのご飯をおにぎりにしておく、コンビニのパンなど、簡単にできて洗い物が少ないメニューがおすすめです。

ちなみに薪や炭は使わない方が無難です。
薪や炭を使うと、火を消したり片付けたりするのにけっこう時間をとられてしまうからです。

食後、食器や調理器具を洗ったら、布巾でふいてすぐに片づけてしまうのがコツです。
自然乾燥を待っていたら、片付けが止まってしまいますからね。

8:00 テントを干す

フライシートの乾かし方

フライシートは、テントから外して広げて干した方がよく乾きます。
近くの日なたに背の低い植木などがあれば、その上に広げると便利です。

テントのスカートや、チャック周辺の厚くなっている部分などが乾きにくいです。
時々、乾燥の進み具合をチェックして、テントに日光がまんべんなく当たるように向きを変えてください。

インナーテントの乾かし方

インナーテントは乾かす前に、中を簡単に掃除します。

ミニホウキとチリトリを使って掃除をすると便利です。
テントの中は、芝、砂、ホコリなどが意外とたまっているものです。

うちの奥さんは几帳面なので、そこからさらにコロコロやガムテープを使って細かい砂やホコリをとっています(笑)

【コツ】テントを持ち上げてゴミを一か所に寄せると掃除が楽

ドーム型など自立式テントの場合は、テントを持ち上げて斜めにしてゴミを一か所に寄せると掃除が楽です。

インナーテントの底が濡れている場合、インナーテントをそのまま裏返して干すと楽です。

インナーテントをそのまま裏返して干す

ただし、風が強い時はテントが飛ばされないようにロープ等で固定するのを忘れないようにしてください。

りゅうせん
りゅうせん

「気づいたらテントが飛ばされてなくなっていた」なんてことも十分あり得る話です…

抜いたペグは雑巾で汚れを拭きとり、日なたで乾燥させます。
汚れがひどい場合は、水洗いしてから雑巾やタオルで拭き、日なたでよく乾かします。

2ルームテントなど吊り下げ式テントの場合

インナーテントを早めに外し、広げて干します。
インナーテントは、結露で濡れていたり底が濡れていたりすることがあります。

フライシートは、テントを建てたままの状態で乾燥させていきます。

雨や曇りなどで乾燥させるのが難しそうな場合

雨の場合は、テントを持ち帰って家で乾燥させるしかありません。

曇りや寒い時期の場合、「チェックアウトの時刻ギリギリまで待って自然乾燥に賭けるか」「いさぎよく自然乾燥はあきらめて、さっさと撤収して早くキャンプ場を出るか」判断する必要があります。

8:30 その他の道具の片付け

テントを乾かしながら、その他の道具を片づけていきます。
車のそばにレジャーシートを敷いて、まとめた荷物をどんどん置いていきます。

レジャーシートで荷物の一時的な置き場所を作る

荷物は片付けた順に車に積んでいくよりも、いったんレジャーシートなどにまとめておいて最後に一気に車に積むほうが効率がいいですよ。

特に車の積載に余裕がない場合、荷物を積む順番を間違えると「荷物が積めなくて最初からやり直し…」なんてことにもなりかねません。

テーブル、イス、ラックなどは、片付ける時に脚を乾いたぞうきんで拭いてからしまいます。
もし可能なら、ちょっと休憩したり子供が座って待ったりできるように、小さいテーブルとイスは最後の方まで残しておくと便利ですよ。

道具を片づけながら、「ガスがなくなりそう」「マントルはもう予備がない」など補充が必要なものはスマホなどにメモしておくと、片付けをしながら同時に次のキャンプの用意をすることができます。

りゅうせん
りゅうせん

初心者のうちは難しいと思いますが、「片付けながら同時に次のキャンプの用意をする」というのができるようになったら、キャンプの準備が劇的に楽になりますよ。

食べ物や飲み物による汚れをしっかり落とす

わが家では、食べ物や飲み物が付いている可能性が高いので、テーブルとイスは特に念入りに除菌してしっかり乾かしてから収納するようにしています。

というのも家で収納している時に、テーブルに付いていた焼肉のタレにアリが寄ってきたり、ジュースがこぼれたままのイスにカビが生えたりした経験があるからです…。

テントの乾き具合もチェック

道具を片付けながら、テントの乾き具合もチェックしていきます。

暑い時期は太陽が昇るにつれてみるみるうちに乾燥していきますが、寒い時期や曇りの日はなかなか乾燥が進みません。
乾きがよくないようなら、タオルやモップで拭くなどの対応が必要です。

2ルームテントなどでテントを組み立てたまま乾かしている場合、テント内の道具が片付いたら早めにパネルを閉じましょう。
なぜなら、パネルを巻き上げたままだと、パネルの巻いている部分が乾かないからです。

パネルの巻き上げた部分
パネルの巻き上げた部分

9:30 荷物を車に積み込む

レジャーシートの上にまとめた荷物を車に積み込んでいきます。

わが家では、キャンプ出発前の積載の状態をスマホで撮影しておき、夫婦でシェアしておくこともあります。

積載の状態を撮影してシェアする
積載の状態を撮影してシェア

荷物の積み込みにしても、設営・撤収にしても、事前に完成図や手順を家族でシェアしておくことで、効率よくどんどん作業を進めることができるようになります。

9:45 テントの片付け

テントが完全に乾いたら、テントを畳みます。

テントを畳む時はかわいた雑巾を持って、フライシートやインナーテントの汚れを拭きとりながら畳んでいきます。

テントがまだ完全に乾いていないようなら、日なたでチェックアウトの時刻ギリギリまで乾かすか、自宅で乾燥させるかになります。

りゅうせん
りゅうせん

できれば自宅での乾燥はさけたいところです。

「もう少しで乾きそう」という場合、チェックアウトの時間を延長するという手もあります。

テントはキレイに畳んで収納

テントは、説明書や動画などを参考にしてキレイに畳んでから収納するようにしましょう。

「時間がないから無理やり袋に押しこんじゃえ!」などとやっていると、次に使う時にテントがシワだらけ…なんて事態になってしまいますよ。

家族で力を合わせてキレイに畳めると、気持ちいいです。
こういった共同作業を通して家族の絆が深まるということもキャンプのもつ魅力の1つです。

10:15 タープの片付け、最後にゴミをまとめる

タープは日陰・雨除けの役割を果たし、さらに設置したままでも乾燥できるので最後に片付けます。

ゴミ袋の口を閉めるのも、撤収作業が全部終わってからがよいですよ。
撤収を進めていく中で、ゴミはちょくちょく出ますからね。

りゅうせん
りゅうせん

と言いつつも、ゴミ袋の口を閉じた後で「あっ!まだゴミがあった…」なんてことはよくありますが(笑)

10:30 撤収完了!

ゴミを捨てて、チェックアウトの手続きをします。

チェックアウトの時刻ギリギリになると受付が混雑しますので、少し余裕をもってチェックアウトをするのがオススメです。
スムーズに次の予定に進むことができます。

ファミリーキャンプの撤収を楽にする!時短のアイデア

キャンプ時短のコツ

「撤収の仕方はわかった。でも、もっと撤収の時間を短くしたい!」
そういう方のために、時短のコツやアイデアを紹介します。
まとめると、次の6つです。

  1. 物を減らす
  2. 朝日が当たるサイトを選ぶ
  3. 「誰が何を片づけるのか」担当や手順を家族で話し合っておく
  4. 撤収の時、子供は何をして過ごすのか考えておく
  5. 子供といっしょに作業をして、道具の扱い方や片付け方を教える
  6. 家で片付けた方が効率のよい道具もある

①物を減らす

撤収時間を短縮する究極のコツは「物を減らす」ことです
当たり前の話ですが、片付けるべき物が少ないほど撤収時間は短くなります。
ただ、簡単にできれば苦労しませんよね(笑)

キャンプ道具を減らすコツの1つとして言えるのは、Instagram、YouTube、雑誌等で活躍されているオシャレなキャンパーさんたちをあまり参考にしすぎないことです。

たしかに、オシャレなサイトってあこがれますよね。

でもファミリーキャンプの一番の目的は、家族で遊んだり話したりする時間を楽しむことです。
そう考えると、オシャレグッズをたくさん持って行くことで設営や撤収に時間や労力を使うのはもったいないです。

ファミリーキャンプでは、「最小限のものだけ持って行く」「奥さんや子供でも扱いやすい道具を選ぶ」といった視点が大切だと思います。

②朝日が当たるサイトを選ぶ

特に涼しい時期や寒い時期は、朝日が当たりそうな場所を選んでテントを建てるとよいですよ。

ほったらかしにしておいてもテントがどんどん乾いていきます。

③「誰が何を片づけるのか」担当や手順を家族で話し合っておく

例えばわが家の場合、「朝起きたらまずテントの片付けをしよう。」「パパが朝食の準備をしている間に、ママと子供でテントの中を片付けておこう。」といった話を事前にしています。

「誰が何を片づけるのか」担当や手順を事前に話し合っておくと、撤収の効率が全然ちがいますよ。

④撤収の時、子供に何をして過ごさせておくか考えておく

撤収の時は、できれば夫婦で集中して一気に作業を終わらせていきたいところ。

でもあまりに集中しすぎて、気付いたら子供が迷子になっていたり、危険な遊びをしていたり…という事態にもなりかねません。

そのような事態を防ぎ、夫婦で撤収に集中するためには、撤収の時に子供に何をして過ごさせておくか考えておくことはけっこう大切です。

例えば、目が届く距離にある広場や遊具で遊ぶ、タープ下でおやつタイムをするなど、子供の発達段階や性格に合わせて決めておきましょう。

⑤子供といっしょに作業をして、道具の扱い方や片付け方を教える

一番おすすめなのは、子供にも撤収を手伝ってもらうことです。

子供が片付けをすると、大人がやるよりも雑だったり、逆に時間がかかったりするかもしれません。

でも、子供が道具の扱い方や片付け方を覚えたら将来必ず戦力になってくれます。
撤収時の働き手が増え、キャンプを重ねるごとに撤収時間が短くなっていきます。

りゅうせん
りゅうせん

だからわが家では、できるだけ子供にも撤収を手伝ってもらうようにしています。

⑥家で片付けた方が効率のよい道具もある

道具は基本的にキャンプ場で片付けた方が自宅に帰ってから楽なのですが、逆に家で片づけた方が効率のよい場合もあります。

「キャンプ場で片付けるか」「家で片付けるか」その時の状況や、家族の考え方などに合わせて臨機応変に対応するともっと楽になりますよ。

例をあげますと、

  • 食器・調理小物
    キッチンペーパーなどで軽く拭いて持って帰る。
    家で食洗器を使って洗う。
    寒い時期や洗剤が使えないキャンプ場などでは、家の方が圧倒的に楽。
  • BBQグリル
    家で洗えば熱湯を使いやすので油汚れをよく落とせる。
    洗った後、しっかり乾燥させることもできる。
  • シュラフ
    家ならキレイな環境でしっかり干してから片付けることができる。

撤収のときにあると便利なアイテム紹介

撤収のときにあると便利なアイテム

最後に、撤収のときにあると便利なアイテムを紹介します。
私たち家族がキャンプの経験を重ねる中で、「これは手放せないなぁ」と感じるようになったアイテムです。

  • レジャーシート
    荷物の一時的な置き場として使います。特に地面のコンディションが悪い時は、レジャーシートがないと道具が濡れたり泥がついたりと大変なことになります。
  • ミニほうき&ミニちりとり
    テント内の掃除をする時に使います。わが家は無印のものを使っていますが、百均のものでも十分です。
  • 除菌スプレー
    テーブルやイスなどは食べ物や飲み物がこぼれていることがあるので、片付ける前に除菌してしっかり乾かします。食前・食後にテーブルに吹きかけてキッチンペーパーで拭くという使い方もできます。
    除菌ペーパーだと、「使おうと思ったら乾燥していた…」なんてことが起こるので、うちはスプレーを使っています。
  • ぞうきん、タオル
    テントをから拭きする、バーナーの掃除をする、イスの脚を拭くなど、ぞうきんの使用頻度はかなり高いです。「何枚持って行っても困らない」級のアイテムです。
    テントや道具の濡れを拭きとる時に「ぞうきんでは吸水力が足りないな…」と思うことがあります。そんな時のためにタオルがあると便利です。
  • ゴミ袋、スーパーの袋
    これも「何枚持って行っても困らない」級のアイテムです。ゴミを入れる、濡れたものを入れるなど、色々な用途に使えます。入れるものによって使い分けたり、小分けしたりできるように、大きさは何種類か用意しておいた方が便利ですよ。

どれも当たり前のものですね(笑)

逆に言うと、やはり「当たり前のもの」が本当に役立つし、それ以外のものは「別になくても困らない」と言えるのかもしれません。

まとめ

以上、ファミリーキャンプの効率のよい撤収の仕方について解説しました。

撤収の大切なポイントは次の2点でした。

①道具の汚れを落とし、よく乾燥させてから収納すること。
②いかにテントを段取りよく片付けていくかが勝負!

撤収が効率よくできるようになると、キャンプをさらに楽しめるようになりますよ。
がんばってください!

りゅうせん
りゅうせん

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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