失敗しないファミリーキャンプの始め方

これからファミリーキャンプを始めようとしている人向けの記事です。

  • 「何から手をつけたらいいのかわからない。」
  • 「家族がアウトドアに対してイマイチ乗り気でない…」

そんな悩みをもっている方に向けて、この記事では「失敗しないファミリーキャンプの始め方」を紹介します。

失敗しないファミリーキャンプの始め方

失敗しないファミリーキャンプの始め方

結論から言うと、失敗しないファミリーキャンプの始め方の極意は、スモールステップで始めることです。
具体的には、以下のステップです。

  1. まずはBBQから始めてアウトドアの楽しさを味わう。
  2. コテージに泊まってアウトドアを満喫する。
  3. 常設テントorレンタルテントを利用してテントに泊まってみる。
  4. いよいよテントを購入!自分のテントに泊まってみる。


まずハードルの低いことから始めて、アウトドアの楽しさを家族で共有しながら、徐々に経験値や道具を増やしていきます。

逆に、一番オススメできないのは、いきなりテントを購入してキャンプに出かけてしまうことです。
なぜなら、キャンプを楽しむためにも、ムダなキャンプ道具を買わないためにも、ある程度の経験や知識が必要だからです。

よくある失敗例

まず、ファミリーキャンプを始めたばかりの方からよく聞く失敗例を見てみましょう。

失敗例①:忙し過ぎてヘトヘトに…→そして「もう行きたくない!」

インスタや雑誌などでキャンプをしている写真を見ると、「キャンプって自然の中でのんびりできていいなぁ」という印象を受けるかもしれません。

でも、キャンプをしている間は意外と忙しいものです。
特に、小さい子供連れのキャンプの場合は、なおさらです。
子供を見る役に大人がとられたり、子供のペースに合わせてタイムスケジュールを組む必要があったりするからです。

例えば、私の知り合いのAさん家族が初めてキャンプに行った時の話を紹介します。
(この家族は、8月にキャンプに行きました)

15:00チェックイン。
真夏の炎天下の中、パパは汗だくになりながら一人でテント設営。
その間、ママは、はしゃいで走りまわる息子(幼児)2人をひらすら追いかけ、これまた汗だくに。
息子たちは他のお客さんのサイトにも度々侵入し、ママは謝って回っていたという…

設営が終わった頃にはもう夕方で、すぐに夕飯の用意を開始。
夕飯はBBQなので、暑い中、汗だくで火起こし。

夕飯が終わったら、すぐに片付け。
そしてシャワーへ。

シャワーから帰ってきた頃には子供が眠くなり、寝かしつけていたら自分たちも寝てしまった。
そして起きたら朝だった。
用意していた花火も、楽しみにしていた焚き火もする暇がなく…

朝ごはんを急いで食べてすぐに撤収開始。
初めての撤収で、撤収終了まで3時間ほどかかったという。
撤収中、さんさんと降り注ぐ太陽の光を浴び、これまた汗だくに…

りゅうせん
りゅうせん

このママは、これ以降キャンプに行くのが億劫になってしまったそうです。

失敗例②:トラブルに遭遇!奥さんや子どもが「キャンプなんて嫌い!」と言い出す。

自然を克服していくこともキャンプの醍醐味の1つでもあるのですが、 予測不可能な自然を相手に遊ぶキャンプは、やはりトラブルがつきもの。
まだ経験も知識も少ない初心者の方なら、なおさらトラブル遭遇確率は高いです。

私がファミリーキャンプ初心者の方からよく聞くのは、例えば次のようなトラブルです。

・想像以上に暑すぎ(寒すぎ)て眠れなかった…
・急に雨が降ってきて、びしょ濡れになった…
・虫に刺されてひどいことになった…

私の知り合いのBさんは、初めてのキャンプの時に家族全員がブヨ(ブユ・ブト)に何か所も刺されて、手足が数週間も腫れていたそうです。

りゅうせん
りゅうせん

それ以来、キャンプに行くのが億劫になったとか…

失敗例③:テントを買ったけど、実際に使ってみたら違うのがほしくなった。そしてすぐに買い直すことに…

私の知り合いのCさんは、家族でキャンプを始めるにあたって最初に買ったのがテントでした。
そのCさんの失敗談です。

Cさんはインターネットでブログや口コミを調べ、最初のテントにドームテント+タープを選びました。

しかし初めてのキャンプで蛾の大群に遭いました。
その経験から「虫は無理…」となり、すぐにスクリーンタープを購入しました。

2回目のキャンプには、新たに購入したスクリーンタープとドームテントでのぞみました。
しかし「2つも立てるのはやはり面倒…」ということになり、結局すぐに2ルームテント(カマボコテント)を購入しました。

りゅうせん
りゅうせん

私は、実際にキャンプ場でのキャンプを経験をする前にテントを購入することは、絶対にやめておいた方がいいと考えています。

では、どうすればこのような失敗をせずにファミリーキャンプを始められるのか?

以下に紹介する4つのステップで始めれば、 アウトドアの楽しさを家族で共有しながら、失敗を最小限におさえることができます。

ステップ①:まずはBBQから始めてアウトドアの楽しさを味わう

いきなりテントに泊まるのではなくて、まずはBBQから始めてアウトドアの楽しさを家族で共有しましょう。
誰もが好きで、日帰りでもできるBBQは、アウトドアの楽しさを味わうのに最適です。

場所は、家に庭があるなら、庭でするのが一番楽だと思います。
キャンプ場などに日帰りで行けば、キャンプ場の雰囲気を味わえたり、自然の中で遊べたりもできます。

そして家族がアウトドアを好きになるような演出を心がけるとよいと思います。
例えば、肉や野菜を焼くだけでなく、海鮮やホイル焼きなどを入れてみる。
焼きマシュマロや焼き芋などのスイーツを用意してみるなど。

さらに、友達家族を誘っていっしょにBBQパーティーを開けばますます楽しくなるでしょうし、家族同士の友情を深める機会にもなります。

りゅうせん
りゅうせん

BBQを楽しめたら、自然と「次は泊まりでアウトドアを楽しんでみたいね。」という気持ちになると思います。

BBQを通して火の扱いの練習をしよう!

たとえこの段階で「やっぱりキャンプを始めるの止めた!」となったとしても(笑)、BBQグッズなら今後も使うチャンスは多いと思います。
火の扱いのスキルは、キャンプを楽しむための大切なスキルです。

例えば「これから焚き火をしよう」という時に、火を起こすのに1時間も2時間もかかっていたら、みんなのテンションも下がってしまいますね…
まずは、着火剤を使って炭に確実に着火できるようになることが基本です。
そして、火力のコントロールや、火の後始末にも慣れていきましょう。

着火剤を使った着火に慣れてきなら、次は着火剤を使わない着火にチャレンジしてみるのがオススメです。
木の枝などを使って着火できるようになれば、焚き火の時の火起こしもスムーズにできるようになるし、着火剤代の節約にもなります。

この段階で止めたとしても、BBQグッズなら今後も使う可能性が高い

たとえこの段階で「やっぱりキャンプを始めるの止めた!」となったとしても(笑)、BBQグッズなら今後も使うチャンスは多いと思います。
つまり、使ったお金がムダになりにくいです。

この段階でそろえるべき道具は?

BBQコンロ
色々なタイプがありますが、将来キャンプで焚き火をしたいと考えているなら、焚き火もできるタイプがオススメです。

アウトドアチェア
最初は安いものでも全然かまわないと思います。

テーブル
食はアウトドアの醍醐味の1つ。
「作る」「食べる」「団欒する」など様々なシーンで家族の中心に登場するのがテーブルです。
テーブルにはしっかり投資し、納得のいくものを用意することをオススメします。

火起こし器
絶対に必要というわけではありませんが、あるととても便利なので個人的にオススメです。
うちの場合、ユニフレームの「チャコスタ II」を使用しています。

「よい道具があれば効率よく作業ができ、その結果、みんなで話したり遊んだりする時間が増える」という感覚を共有しておくと、新しい道具を買うことに家族の理解が得やすくなりますよ。

ステップ②:コテージに泊まってアウトドアを満喫する

「アウトドア=楽しい」という感覚を家族で共有できたら、次はコテージに泊まってみて、泊まりで行くアウトドアの楽しさを体感しましょう。

やはりアウトドアは泊まりが楽しいです。
泊まりで行くのと日帰りで行くのとでは、楽しさが全然ちがいます。

  • 自然の中で時間を気にせず子供と夢中で遊ぶ。
  • みんなで協力してご飯を作り、自然の中で食べる。
  • 焚き火を囲み、語り合う。
  • 自然の中で眠るワクワク感。
  • 朝、小鳥のさえずりで目覚め、新鮮な空気を吸う。

こういった楽しさや充実感は、やはり泊まりの方がたくさん感じられると思います。

コテージに泊まる最大のメリットは、風雨や暑さ・寒さなど自然環境の影響を受けにくく、快適に眠れることです。

ただコテージといっても、「建物だけ」という簡易なものから「冷暖房や布団、調理器具も完備」といった高規格なものまでピンキリです。

そこで最初は、エアコンや布団など設備が整っている高規格なコテージをオススメします。
例えば冷蔵庫があるコテージを選べば、大きなクーラーボックスを購入する必要がありません。
例えばエアコンがあるコテージを選べば、防寒着や念のための毛布といった荷物を減らすことができます。

この段階でそろえるべき道具は?

照明器具
色々なタイプがありますが、ファミリーキャンプでは最初はLED照明を中心に用意することをオススメします。
ガスランタンなど熱を発する照明は雰囲気抜群なのですが、子供が触って火傷をしたり、子供が倒して火事になったり…という心配がどうしてもあります。
また、LED照明は雨にも強いものが多いので、急な雨に遭っても明かりを確保することができます。

囲炉裏テーブル
泊まりのアウトドアに出かけたら、ぜひ焚き火を体験してほしいと思います。
家族で火を囲んで語り合う時間は非日常で、きっと思い出に残ると思います。
ただ、小さい子供がいると火傷が怖いですよね。
そんなとき、焚き火台を囲炉裏テーブルで囲んでおくと安心です。
絶対に必要なものではありませんが、ファミリーキャンプではぜひオススメします。

ステップ③:常設テントorレンタルテントを利用してテントに泊まってみる

ここまでくれば、あなたの家族は「アウトドア=楽しい」という雰囲気にはなっているはず。
そこでいよいよ、常設テント(キャンプ場にチェックインしたらすでにテントが立ててある)orレンタルテントを利用して、実際にテントに泊まってみましょう。

コテージなどの部屋の中で寝るのと、テントで寝るのとでは、寝心地やワクワク感などが全然ちがいます。
それを体感して、自分の家族にはテント泊でのキャンプが合っているかどうか判断することができます。

実際にテントで寝てみて、家族が「キャンプって楽しい!」という雰囲気になれば、もうあなたの家族はテントを買っても大丈夫。
テントはムダな投資ではなく、これから家族の楽しい思い出をたくさん作っていくための投資になるはずですよ。

万が一「うちの家族にはテントは無理…」ということになったとしても、日帰りのBBQやコテージ泊のキャンプを楽しむというスタイルにすればよいのです。

最初はレンタルテントよりも常設テントがオススメ!

常設テントは設営と撤収の時間を大幅に短縮できるので、最初は常設テントを利用する方がオススメです。
急な雨に遭遇したとしても、雨撤収をする必要もありません。

レンタルテントにする場合、設営と撤収に思ったよりも時間がかかると思います。
余裕をもったプランニングを心がけて、家族でいっしょに活動する時間をしっかり確保してください。

マットに思い切って投資しよう!

テントで寝る場合、マット(寝袋の下に敷くもの)はぜひ良いものを購入しましょう。
マットは、寝心地を大きく左右することをぜひ肝に銘じておいてください。

寝袋やタープなどはレンタル品でも全然大丈夫ですが、レンタルのマットにはあまり期待できません。
だからマットは思い切って投資するべきです。
(つまり、値段の安さ重視ではなく、寝心地重視で買うということです)

マットはキャンプ用としてだけでなく、例えば、防災用、来客時の予備の寝具、車中泊用など、使い道はあります。
また、マットがあれば、布団やベッドがないような簡易なバンガローにも泊まれるようになります。

マットの敷き方や選び方に関しては、次の記事が参考になりますのでぜひご覧ください。
参考>>ファミリーキャンプのマットの選び方

ステップ④:いよいよテントを購入!自分のテントに泊まってみる

このステップまでくれば、もうあなたの家族はテントを買っても大丈夫です。
きっと家族も購入に対して積極的に協力してくれるはずです。

なぜなら、アウトドアの楽しさを共有し、テントに泊まることにもみんな見通しがもてているからです。

自分のテントと借りたテントとでは、満足感が全然ちがいます。
ぜひ、家族でじっくり吟味して、「これだ!」と思うテントを選んでください。
そして選んだテントと共に、家族との楽しい思い出をたくさん作っていきましょう。

スモールステップでファミリーキャンプを始めよう!

以上、失敗しないファミリーキャンプの始め方について解説しました。
キャンプを通して、家族の思い出がたくさん増え、家族の絆が深まり、みなさまの人生がより豊かになることをお祈りしております。

りゅうせん
りゅうせん

今日も最後まで読んでくださって、ありがとうございました!

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